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独露パイプライン、岐路 米軟化、近づく完成 脱炭素に逆行、独国内で批判

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サンクトペテルブルクでの国際経済フォーラムで発言するプーチン露大統領=6月4日、タス通信AP
サンクトペテルブルクでの国際経済フォーラムで発言するプーチン露大統領=6月4日、タス通信AP

 ドイツとロシアを結ぶガスパイプライン計画で、建設に反対してきた米国が踏み込んだ制裁を見送り、完成に近づいた。一方でドイツ国内では気候変動問題への配慮から天然ガスの消費に批判が広がるなど、別の火種も浮上している。

 「今日、ノルド・ストリーム(NS)2の1本目のパイプラインの敷設が完了した」。ロシアのプーチン大統領は6月4日、北西部サンクトペテルブルクで開かれた国際経済フォーラムで発表した。残るもう1本のパイプラインについても、2カ月以内に敷設が終わるとの見通しを示した。

 NSは露独関係を体現してきた事業といえる。冷戦時代も政治的な対立にかかわらず、当時の西ドイツはソ連産の天然ガスを購入していた。ソ連を継承したロシアは、自国への反発が強いポーランドやガス料金の未払い問題を抱えたウクライナを回避する狙いを持ち、東西統一を果たしたドイツも将来の脱原発の代替エネルギーとして天然ガスの輸入増を図り、両国を直接結ぶNSの建設に乗り出した。

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