「習慣なければ能力眠ったまま」 教育格差解消へ無料で学習支援

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神戸みらい学習室では、大学生や大学教授、元教員らが教える=神戸市西区で2021年6月13日午後2時43分、菅沼舞撮影
神戸みらい学習室では、大学生や大学教授、元教員らが教える=神戸市西区で2021年6月13日午後2時43分、菅沼舞撮影

 「がんばったら報われるとあなたがたが思えることそのものが、あなたがたの努力の成果ではなく、環境のおかげだったこと忘れないようにしてください」。2019年の東京大の入学式での社会学者の上野千鶴子さんの祝辞だ。経済格差は教育格差を生み、教育格差は貧困を生産するという指摘がある。経済的な事情で一般の塾に通えない中学生に無料で勉強を教える「神戸みらい学習室」の代表で神戸市職員の佐々木宏昌さん(51)は「貧困の連鎖を断つためには教育格差の解消が必要。子どもたちの将来の選択肢が広がるよう、教育の機会を等しくしたい」と話す。【まとめ・菅沼舞】

 神戸みらい学習室は2017年に神戸市職員の有志で開設しました。市職員生活のうち半分は福祉畑で、貧困の連鎖を断ち切るためには、教育の機会を均等にすることが重要だと思ったからです。子ども食堂などで勉強や宿題を見る取り組みがありますが、学習内容が比較的高度な中学生に特化した無料の学習支援はほとんどありませんでした。そこで、経済的な事情で民間の塾に通えなかったり、自宅で学習する環境に恵まれていなかったり…

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