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「寝技の女王」柔道・浜田尚里 今だから明かす高校時代の秘密

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2019年世界選手権の男女混合団体、得意の寝技で優勝を決めた浜田尚里=東京・日本武道館で2019年9月1日、喜屋武真之介撮影
2019年世界選手権の男女混合団体、得意の寝技で優勝を決めた浜田尚里=東京・日本武道館で2019年9月1日、喜屋武真之介撮影

 オリンピックで金メダルをとるのはこういう選手なのかもしれない――。そう期待させる瞬間があった。2019年の柔道世界選手権。東京オリンピックの本番会場となる日本武道館で開催されたこの大会で、女子78キロ級の浜田尚里(30)が試合後に語った言葉に、「寝技の女王」の強さの神髄が詰まっていた。

遅咲きの大器に吹いた追い風

 「昨日は(試合に出ないと思ってこの日の午前)1時半に寝ました。今日もゆっくり優雅に朝ご飯を食べていたら、電話がかかってきて。想定外ではあったんですけど、すぐに気持ちを切り替えました」

 東京五輪の女子78キロ代表は当初、16年リオデジャネイロ五輪代表の梅木真美(26)が有力視されていた。梅木はリオ五輪では初戦の2回戦で敗退したが、17年世界選手権では銀メダルを獲得。東京五輪代表に向けて、順調に歩みを進めていた。

 そこに割って入ったのが浜田だった。17年は四つの国際大会計14試合をすべて得意の寝技で一本勝ちして優勝。勢いに乗り、18年世界選手権の代表に選ばれた。28歳で初出場した世界選手権でも堂々とした戦いぶりで、寝技を軸に頂点まで駆け上がった。

 浜田は13年に自衛隊に進むまで、全国高校総体(インターハイ)では2位、全日本ジュニア選手権では3位止まりと、世代の一線級とは言い難かった。在学した鹿児島南高も強豪校ではない。だが、顧問の吉村智之さん(45)が「武器」として寝技を積極的に伝授。実に、練習時間の7割が寝技に充てられていた。今でも得意技の一つになっている関節技の腕がらみはこの時身につけた…

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