新型コロナ　マレーシア、失政に怒り　白旗◀都市封鎖で困窮／首相の辞任要求▶黒旗

　新型コロナウイルスの感染拡大による都市封鎖（ロックダウン）が続くマレーシアで、生活に困窮する人たちが支援を求めて、家の外に白い旗を掲げる運動が広がっている。一方で、生活困窮の原因は失政にあるとして、黒い旗を掲げてムヒディン首相の辞任を求める動きも出ている。

　マレーシアは6月1日に都市封鎖を開始した。政府はその後、1日あたりの新規感染者が4000人を下回らない限り、都市封鎖を解除しないと決めた。新規感染者は6000～8000人台で推移し、解除の見通しは立っていない。

　封鎖の長期化によって生活困窮者が増加、家の外に白旗を掲げて生活支援を求める市民が増えている。SNS（ネット交流サービス）への投稿者は「白旗は降参の意味ではなく、恥だと思わずに助けを求められる方法だ」などと記している。