象印マホービン/19止 「象印」から「ZOJIRUSHI」=広岩近広

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷

 <象印商品から象が消えた>と、象印マホービンの社史は書き起こしている。CI(コーポレートアイデンティティー)の導入によって新しいロゴマークを、「象印」から「ZOJIRUSHI」に切り替えた。1986(昭和61)年6月に開いた新製品発表会に訪れた小売店や代理店そして報道関係者らは、<一瞬目をうたがった>という。見なれた象のマークは、ガラス魔法瓶に残っているだけで、他のすべての商品から消えたのである。

 象印マホービンのシンボルであり、広く認知されていた象のマークをあえて消したのは、社長の市川重幸が2年前に行ったCI宣言に始まる。魔法瓶の専門メーカーに始まり、家電商品からリビング用品へとアイテムを広げて、すでに生活文化用品総合メーカーに飛躍していた。<ここにおいて社名、マークをはじめ企業イメージを総点検し、新しい時代に向かって進む象印のあるべき姿、目標を明示し、新しい道をつくりださなければならな…

この記事は有料記事です。

残り971文字(全文1372文字)

あわせて読みたい

注目の特集