信号、国旗、ジャマイカ… ドイツ総選挙予測で飛び交う「色」

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今秋の退任を前にした外遊で、エリザベス英女王(左)と面会するメルケル独首相=英ウィンザー城で2021年7月2日、AP
今秋の退任を前にした外遊で、エリザベス英女王(左)と面会するメルケル独首相=英ウィンザー城で2021年7月2日、AP

 「次は黒・緑だ」「いや信号だろう」「ジャマイカの可能性もある」――。この会話、何を意味するかお分かりだろうか。秘密組織の合言葉? いえいえ、9月に連邦議会選(総選挙)を控えるドイツでは今、これが日常会話なのだ。いったい何のこと?【ベルリン念佛明奈】

 ドイツでは今秋、2005年から16年間も首相を務めたアンゲラ・メルケル氏(67)が退任し、総選挙後に新首相が誕生する。米経済誌フォーブスが毎年選ぶ「世界で最も影響力のある女性100人」で20年まで10年連続首位となっているメルケル氏。その勇退は欧州のみならず国際政治にも影響を及ぼすだけに、「次」を選ぶ今回の選挙は世界の注目を集めている。

 ドイツの総選挙は小選挙区と比例代表の併用制だ。現在はどの党も単独過半数を取りにくく、連立政権が常態化しており、選挙のたびに連立の組み合わせが国民的関心事となる。そのパターンについて、各政党のシンボルカラーを並べて「黒・緑」などと呼ぶのが冒頭の暗号めいたやり取りなのだ。

 主な色を紹介したい。

 まず「黒」だ。これはメルケル氏が所属する中道右派・キリスト教民主同盟(CDU)と、その姉妹政党で南部バイエルン州に基盤を置くキリスト教社会同盟(CSU)を表す。実際は…

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