アニメ「スーパーカブ」非売品ポスター、ネット転売で関係者困惑

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フリーマーケットアプリに出品された、「スーパーカブ」とタイアップした北杜署のポスターや無料情報誌(アプリの画面より) 拡大
フリーマーケットアプリに出品された、「スーパーカブ」とタイアップした北杜署のポスターや無料情報誌(アプリの画面より)

 山梨県北杜署が、北杜市を舞台にしたアニメ「スーパーカブ」とタイアップして製作した防犯や交通安全を啓発するポスター(非売品)がフリーマーケットアプリで1枚1万円程度で売買されている。同様に「スーパーカブ」特集を掲載した無料情報誌「なないろ7月号」も複数のフリマアプリで売買の対象となっている。いずれも販売目的で作られたものではなく、関係者に困惑が広がっている。【梅田啓祐】

 「スーパーカブ」はトネ・コーケンさんのライトノベルが原作で、テレビアニメとして放送された人気作品。ホンダ製のオートバイ「スーパーカブ」に乗る北杜市の女子高校生「小熊」が愛車を通じて成長し、人間関係や関心を広げる物語だ。

 同署は2021年2月、管内が舞台の人気作品を啓発に生かそうと出版元と協力してポスターを製作し発表。警察官の制服に身を包んだ「小熊」が同署庁舎とパトカーの前に立つデザインで「安心安全なまちづくり」と書かれ、市役所や病院、学校などの公的施設に配布し、掲示を依頼した。

 一方、「なないろ」は情報誌発行などを手がける「nanairo」(韮崎市)が地域密着型の生活情報誌として毎月発行し、峡北地域の各家庭や施設に無料配布している。7月号では「北杜市を舞台にした女子高生の青春ストーリー」として「スーパーカブ」巻頭特集を展開していた。

 フリーマーケットアプリでは北杜署のポスターが9999円や1万5000円で出品され、「なないろ7月号」も複数のアプリで300~500円程度で販売されている。既に買い手がついたものもあった。

 こうした状況に北杜署は「事実関係を確認したい」と困惑する。一方、「nanairo」は自社ホームページ(HP)で「弊誌は無料で配布されるフリーペーパーでこのような売買には一切関与していません」と強調。HPのバックナンバーから無料で見られるとして「安易にお買い求めにならず、ぜひともそちらをご活用ください」と呼び掛けている。

 店舗や施設等から大量に持ち出されるケースも報告されており、毎日新聞の取材に同社関係者は「多くの方に読んで楽しんでもらうのは良いが、施設などに置いてある冊子をまとめて持ち出し、転売するのは少し違うのでは……」と話した。

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