バイオリンの女王辻久子さん死去 95歳 「天才少女」、国際的に活躍

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辻久子さん 95歳=バイオリニスト 「バイオリンの女王」(7月13日死去)
辻久子さん 95歳=バイオリニスト 「バイオリンの女王」(7月13日死去)

 戦前から天才少女とうたわれ、戦後も関西を拠点に国際的な活躍を続けたバイオリニストの辻久子(つじ・ひさこ、本名・坂田久子=さかた・ひさこ)さんが13日、死去した。95歳。葬儀は近親者で営む。

 大阪市生まれ。バイオリニストだった父の吉之助さんから6歳で英才教育を受け、9歳の時に大阪松竹座で初めて演奏。1938年、12歳で「第7回音楽コンクール」(現在の日本音楽コンクール)でバイオリン部門第1位と文部大臣賞に輝き、「天才少女、現れる」と、一躍脚光を浴びた。戦後も56年、ハチャトゥリアンの「バイオリン協奏曲」日本初演が評価され毎日音楽賞(現在の毎日芸術賞)を受賞。さらにショスタコービチのバイオリン協奏曲の日本初演(57年)、バッハの無伴奏ソナタ全曲演奏(66~67年)など積極的な演奏活動を行った。一方で旧ソ連やイギリス、スイスなど海外演奏旅行にも出かけた。

 演奏活動のかたわら、88年から8年間、兵庫県教育委員を務めた。大阪市内に「桜宮弦楽塾」と「辻久子記念弦楽アンサンブルホール」を開き、後進の指導にあたった。89年紫綬褒章受章。大阪芸術大名誉教授。

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