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美と欲望とまなざし 藤野可織さんが読み解く「あやしい絵展」

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「あやしい絵展」の内覧会で梶原緋佐子の「暮れゆく停留所」を鑑賞する作家の藤野可織さん=大阪市中央区の大阪歴史博物館で2021年7月2日、菱田諭士撮影
「あやしい絵展」の内覧会で梶原緋佐子の「暮れゆく停留所」を鑑賞する作家の藤野可織さん=大阪市中央区の大阪歴史博物館で2021年7月2日、菱田諭士撮影

 作家の藤野可織さんが、大阪歴史博物館(大阪市中央区)で開催中の「あやしい絵展」を鑑賞した。絵画や書籍の挿絵など約150件を通して、単に「美しい」だけではない魅力的な表現を紹介する本展。会場を巡り、「女性の表象の多さ」を感じたという藤野さんが読み解く「あやしさ」とは。

あざのある女性の絵

 「私、猫派なので猫がいてうれしいです」。会場冒頭に飾られた稲垣仲静(ちゅうせい)の「猫」を前に、藤野さんが声を弾ませた。赤い布団の上にちょこんと座った姿が愛らしい。本展では「案内役」として絵にまつわる物語を解説するなど「あやしい」表現をめぐる旅をナビゲートする。

 幕末~明治の浮世絵が並ぶ1章に始まり、2章以降は明治以降の近代化で、西洋からの影響を受けたさまざまな絵画表現が咲き乱れる。と、藤野さんはある作品の前で足を止めた。

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