「雪室」で地域おこしを 湯沢で協会設立 日本酒、コメ…熟成促し販路拡大目指す /秋田

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菅原酒店の雪室=秋田県羽後町で(秋田・湯沢雪中貯蔵協会提供)
菅原酒店の雪室=秋田県羽後町で(秋田・湯沢雪中貯蔵協会提供)

 豪雪地帯の湯沢市で、雪深さを逆手に取った地域おこしが始まった。鍵は天然冷蔵庫「雪室」だ。日本酒やコメ、ネギ、リンゴ……。雪中保存で熟成を促し、うま味や甘みが増した食品の販路拡大を目指し、5月に「秋田・湯沢雪中貯蔵協会」を設立。雪になじみのない地域を商圏に見据えた、新たな挑戦だ。

 扉を開くと、中から一気に冷気があふれた。コンクリートを雪で覆った高さ約5・5メートルに及ぶ雪室に収められていたのは、1200本以上の日本酒「七曲り峠」だ。「菅原酒店」(羽後町)の雪室で6月3日、協会が初めて蔵出しした。試飲した協会の広報担当、鈴木アヒナ麻由さん(32)は「とろみがあっておいしかった」と満足げ。冬の豪雪が、上々の出来をもたらしたという。

 一方で2020~21年、雪による県の農業関係被害額は1973~74年(108億円)に次ぐ82億円に上り、湯沢市でも雪の重みで複数の栽培用ハウスがつぶれた。協会は「豪雪のマイナスイメージをプラスに転換できないか」と考えた5事業者を、市が後押しする形で結成された。

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