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月刊パラリンピック

2020年東京へ向けて、障害者スポーツの祭典を目指す選手たちや特別なルールの競技などを特集します。毎月1回更新。

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パラスポーツからの贈りもの 村に生まれた夢=越智貴雄

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<上>水上まで車いすでもアクセスしやすいようにと、村人が手作りしたスロープを使用する瀬立選手<下>練習の合間にできた時間で村人たちへのお礼にと、髪のカットを行う瀬立選手=写真家・越智貴雄さん撮影
<上>水上まで車いすでもアクセスしやすいようにと、村人が手作りしたスロープを使用する瀬立選手<下>練習の合間にできた時間で村人たちへのお礼にと、髪のカットを行う瀬立選手=写真家・越智貴雄さん撮影

 ダイバーシティー(多様性)&インクルージョン(包含)。頭文字をとって「D&I」。社会の中で一人ひとりの違いが受け入れられ、生かされることが大切で、国際パラリンピック委員会など国際的な組織や、企業を中心として、掲げられることが多くなってきた。

 横文字が並び、なんとなく息苦しさを感じる人もいるかもしれないが、パラアスリートたちの多様性がそれらを教えてくれるヒントになる。そして、自身の経験と思い込みから作りだされた“壁”を取っ払えば、世界はぐっと広がる。

 東京パラリンピックのカヌーで金メダルを目指す瀬立モニカ選手は、沖縄県大宜味村(おおぎみそん)に、冬場の合宿拠点を3年間構えた。当初、村にやってきた車いすの女性アスリートに対して、村人たちはどう接していいかわからず、見て見ぬふりをしていた。そんなある日、コーチのボートが故障。その修理を集落で商店を営む宮城金一さんにお願いしたら、ボートはすぐに直った。瀬立選手は満面の笑みで「ありがとう」とお礼を言っ…

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