ALS患者、医療費が高額な米国から移動できず 家族ら寄付呼びかけ

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リハビリをする細谷良一さん(中央)=細谷さんの元同僚提供 拡大
リハビリをする細谷良一さん(中央)=細谷さんの元同僚提供

 群馬県前橋市出身で、全身の筋力が徐々に低下する筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の細谷良一さん(49)が、医療費が高額な米国から他国に移動できない困難に直面している。難病患者を運ぶには、医療機器の使用料やスタッフの人件費などを含む「医療搬送費用」が最大で数千万円程度かかるため、家族や友人らが広く寄付を呼びかけている。【川地隆史】

 1997年からカナダでスキーインストラクターをしていた細谷さんは元々、永住権を取得した同国に住んでいたが、2019年3月にALSと診断され、同8月に治験に参加するため自力で渡米した。しかし、診断から1年もたたないうちに一人で立ち上がることができなくなり、現在も米国で治療を続けている。母郁美さんは「『死にたい』と泣きつかれたこともあった」と振り返る。

 米国では医療費を全額負担しなければならず、細谷さんは現在、預金を切り崩してしのいでいる。家族らは公的医療保険がある日本か、自宅のあるカナダに移動させたいと考えているが、高額の医療搬送費用が壁になっているのが現状だ。

 そこで、家族らは1000万円を目標に寄付を募ることにした。インストラクター時代の同僚でカナダ在住のコウ・ホンマさんもクラウドファンディングサイト「Go Fund Me」【https://gofund.me/cf22a9a3】で寄付を呼びかけており、6月末現在で計約130万円が集まっている。

 細谷さんの姉の斎藤玲子さん(55)は「周囲の人の温かい気持ちに感謝している。なんとしても弟を助けてあげたい」と話している。細谷さんへの寄付はクラウドファンディングか、群馬銀行広瀬支店(普通預金1008672)、口座名義「良一君を支援する会」へ。

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