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生まれ故郷の日本で活躍誓う サーフィンのリオ・ワイダ

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東京五輪出場を懸けて波に乗るリオ・ワイダ=宮崎市で2019年9月14日、徳野仁子撮影
東京五輪出場を懸けて波に乗るリオ・ワイダ=宮崎市で2019年9月14日、徳野仁子撮影

 東京オリンピックで新競技に採用されたサーフィンで、インドネシア人の父と日本人の母を持ち、埼玉県で生まれたリオ・ワイダ(21)が五輪出場権を獲得した。インドネシア男子代表として出場するワイダは「日本のファミリーも楽しみにしている」と開幕を心待ちにする。

東京五輪に出場するインドネシア代表のリオ・ワイダ=宮崎市で2019年9月14日、徳野仁子撮影 拡大
東京五輪に出場するインドネシア代表のリオ・ワイダ=宮崎市で2019年9月14日、徳野仁子撮影

 「日本とインドネシアの懸け橋になってほしい」。両国で親しみやすく呼びやすい「リオ」と名付けられた少年は5歳の時、サーフポイントが点在するインドネシアのバリ島に家族で移住した。ボディーボードが趣味の両親と一緒にビーチを訪れても、「最初は波が怖かった」と海に入ることができなかった。

 それでも島で多くの人たちがサーフィンに親しむ様子を見ているうちに自然と足は海に向いた。波に乗る楽しさを覚え、サーフィンを通じて多くの友人もでき、「波に乗っていない人生は考えられない」とまで話すようになった。

 9歳で地元の大会でデビュー。プロとして活動し始めた直後の2016年、サーフィンが東京五輪の追加競技となったが、すぐにピンとはこなかった。「オリンピックって何?」。動画投稿サイト「ユーチューブ」で検索すると、「水の怪物」と称された競泳男子のマイケル・フェルプス(米国)が大歓声を受けながら泳ぐ姿が出てきた。初めて五輪の存在を知り、「こんなにも多くの人から応援される大会があるんだ」と驚いた。

 インドネシアへの移住後、何度も訪れていた日本での開催に心が躍り、五輪出場を目標にした。19年に宮崎市で行われた五輪出場権を懸けたワールドゲームズ(WG)では敗者復活10回戦まで進み、アジア選手で2位につけた。今年5~6月にエルサルバドルで開かれた五輪最終予選を兼ねたWGでは敗者復活6回戦で敗退したものの、日本勢が上位に入った結果を受けてアジア枠での出場権がワイダに移った。「負けた時はもうダメだと思い諦めていた」。信じられない気持ちだった。

 大きな波が立つインドネシアで腕を磨き、ダイナミックなサーフィンが持ち味だ。日本の波は国際大会が行われる海外のビーチに比べると小さいが、ワイダは五輪会場の千葉県一宮町での試合経験もあり日本の海を熟知し、自信をのぞかせる。「これから小波用のボードで練習すれば大丈夫。自分のサーフィンを見てもらいたい。目標はゴールドメダルだけど、メダルをゲットできたらうれしい」【村上正】

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