特集

東京オリンピック

東京オリンピックに関する特集ページです。

特集一覧

明日へ・新型コロナ

五輪の夢絶たれた看護師ボクサー 「勝って感謝を示したかった」

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
ミットにパンチを打ち込む津端ありささん(奥)=東京都豊島区で2021年6月23日、宮武祐希撮影 拡大
ミットにパンチを打ち込む津端ありささん(奥)=東京都豊島区で2021年6月23日、宮武祐希撮影

 勤務先のクリニックにあるジムでミットにリズム良くパンチを打ち込む看護師のボクサー、津端ありささん(28)。ボクシング女子ミドル級で東京オリンピック出場を目指していたが、新型コロナウイルス感染拡大で世界最終予選が中止となり、夢を断たれた。

 ダイエットでボクシングを始めたのは2年半前。すぐに頭角を現し、2019年に初出場した全日本選手権で優勝。日本代表にも選ばれた。

 昨年末まで勤めていた埼玉県内の総合病院ではコロナ下に発熱患者の対応に追われ、練習との両立に苦慮した。逼迫(ひっぱく)する現場を離れることに葛藤もあったが、同僚に背中を押され、ボクシング療法を取り入れていて練習に集中できる現在のクリニックに職場を移した。その直後、五輪出場に最後の望みをつなぐ6月の国際大会が中止された。「勝って感謝を示したかったのに」。かつての同僚から無料通信アプリ「LINE(ライン)」を通じ「これからも応援しているよ」と励まされ、救われた。

 手の届かなかった五輪が開幕したが、医療の最前線では今も同僚らが深夜まで働いている。感染再拡大への懸念もあり、看護師としての思いは複雑だ。それでも「一緒に合宿で練習して出場を果たした仲間を、応援したい」。【宮武祐希】

【東京オリンピック】

時系列で見る

次に読みたい

あわせて読みたい

注目の特集