演劇 世田谷パブリックシアター「森フォレ」 数奇で深遠なルーツ探し

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 アイデンティティーの探求が、分断と対立の世界史と絡み合う。ワジディ・ムワワドの数奇で深遠な叙事詩だ。演出の上村聡史や力ある俳優陣が、いまに切実に響く物語として織り上げ、圧倒する。藤井慎太郎訳。

 「炎アンサンディ」(上村演出)で、日本演劇界にその名を鮮烈に刻んだムワワド。その「約束の血」4部作の第3弾も豊かな言葉が終始揺さぶる。

 亡くなった母エメ(栗田桃子)の脳にあった骨の意味は何か。現代のモントリオールに住む娘のルー(瀧本美織)と、古生物学者ダグラス(成河)がファミリーツリーの失われたピースを求めて旅をする。

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