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東日本大震災

2011年3月11日に発生した東日本大震災。復興の様子や課題、人々の移ろいを取り上げます。

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国立とイチエフで「技能実習」 ベトナム人青年に五輪はどう映るか

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フェンス越しに国立競技場を見上げるベトナム人男性=東京都新宿区で2021年5月、関谷俊介撮影
フェンス越しに国立競技場を見上げるベトナム人男性=東京都新宿区で2021年5月、関谷俊介撮影

 「中に入って、見てみたい。(自分が関わったのは)ちょっとでも」。東京オリンピック・パラリンピックのメインスタジアムとなる国立競技場(東京都新宿区)をフェンス越しに見上げて、ベトナム人男性はそう言った。約3年ぶりに再会したグエンさん(仮名、29歳)は肩の筋肉が盛り上がり体つきは良くなっていたが、はにかみながら話す仕草は変わらない。技能実習生として競技場の基礎工事に携わり、その後、東京電力福島第1原発で廃炉作業にも従事した。今年1月に再来日したグエンさんには開催が迫った東京五輪はどう映るのだろうか。【関谷俊介】

借金抱え、6人暮らし

 グエンさんとは約3年前、都内の建設会社が借りた福島県浜通りにある3DKの一軒家で初めて出会い、その後も福島に行くたびに数回立ち寄った。当時その家でベトナムとインドネシアから来た実習生ら20~30代の5人と暮らしていた。

 6人のほとんどが渡航費などで100万円以上の借金を抱えて来日した。朝6時に手作りの弁当を持って1台のワゴン車に同乗し、約20キロ離れた第1原発で働く日々。夜6時くらいに帰宅して、夕飯を作る。

 休日もほぼ外出することはなく、「Wi-Fi(ワイファイ)」を使って「LINE(ライン)」のビデオ通話で本国の家族たちと会話する。幼い子どもを残して働く父親も2人いて、借金を返済しながら家族に仕送りしていた。

 一番若い当時23歳の男性はこの会社に入る前に別の会社でひどい仕打ちを受けていた。…

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