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ワクチン巡るデマ、なぜ広がる? 不安によるストレスが生む連鎖

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日本でも新型コロナウイルスのワクチン接種を避ける動きが見られる(写真はイメージ)=ゲッティ
日本でも新型コロナウイルスのワクチン接種を避ける動きが見られる(写真はイメージ)=ゲッティ

 新型コロナウイルスのワクチンを巡り、SNS(ネット交流サービス)などでさまざまな情報が飛び交っている。その中には、根拠のないデマも潜んでいるようだ。なぜこれほどまでデマが拡散するのか。社会心理学者の土田昭司・関西大教授に、人々がデマに取りつかれる理由について語ってもらった。【小川祐希】

情報の曖昧さが不安を呼びデマを生む

 ――ワクチンを巡り、さまざまなデマが出回っています。なぜデマは生まれて、広まるのでしょうか。

 ◆社会心理学の100年以上にわたるデマの研究から、社会的に重要な事柄であればあるほど、また、その事柄に関する情報が曖昧であればあるほど、デマが発生しやすいことが分かっています。新型コロナのワクチンは、国民にとって非常に重要な関心事です。加えて、ワクチンについて不明確なことがある曖昧な状態が、デマの温床になっています。

 デマが広まるのは、人々に不安な気持ちがあるときです。身に迫った明確な危険があれば、不安ではなく恐怖が生じます。その場合は話は単純で、危険からただ逃げればいいのです。危険かどうかで悩む必要はなく、デマが出回る暇はありません。不安はそうではなくて、危険があるかどうか言い切れないときに生じます。例えば、自分は危険があると思うのに周りの人はそんなことはないと言う場合や、その逆の場合です。

 では、なぜ不安によりデマが広まるのか。それは、…

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