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/173 NPO「おおなる工房」理事長 宮本幹江さん(58) 古民家カフェで故郷開く /四国

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古民家カフェを運営する宮本幹江さん(右)。左は土井利彦さん=愛媛県大洲市森山で、斉藤朋恵撮影
古民家カフェを運営する宮本幹江さん(右)。左は土井利彦さん=愛媛県大洲市森山で、斉藤朋恵撮影

 古くからしょうゆの醸造元として使われていた建物を改築し、肱川沿いで古民家カフェ「シェ利太郎」を2017年に開いた。西日本豪雨(18年7月)の被害も受けたが、再びの改修を終え今年7月の本格オープンにこぎ着けた。

 愛媛県大洲市大川地区出身。高校卒業後は約30年間東京に住み、書籍の編集業の傍ら、小金井市で伝統的な江戸野菜を通した町づくりに携わった。ある時、地方出身者の一言が印象に残った。「東京でも町おこしが必要なの?」。地域全体が衰退に向かっている地元をいや応なしに思い出し、09年秋、パートナーの土井利彦さん(74)と愛媛に帰ることを決めた。

 愛媛でも伝統野菜の農家や漁師とつながり、NPO法人で勉強会の企画などをしたが「地元の仲間がいないと難しい」と大洲には活動範囲を広げられずにいた。しかし、卒業した大成(おおなる)小学校が廃校になったのを機に地元の30~50代の有志とともに町づくりを始めた。そこで浮かんだのが、空き家になっていた昔のしょうゆ屋を拠点にする案。創業者の孫である持ち主の快諾も得て運営を担うNPO法人「おおなる工房」を設立…

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