リニア工事差し止め求め住民ら提訴 「大深度工事で建物被害」

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提訴のため東京地裁に入る原告ら=東京都千代田区で2021年7月19日午前10時、遠藤浩二撮影
提訴のため東京地裁に入る原告ら=東京都千代田区で2021年7月19日午前10時、遠藤浩二撮影

 リニア中央新幹線の建設計画で、地下40メートルより深い大深度地下工事が予定されている東京都大田区と世田谷区の住民ら24人が19日、JR東海に工事の差し止めを求める訴訟を東京地裁に起こした。2020年10月には直下で東京外郭環状道路のトンネル工事をしていた東京都調布市の道路が陥没する事故があり、住民側は「掘削工事が始まれば土地や建物に被害が生じ、平穏に生活を送る権利や財産権が侵害される」と主張している。

 山梨、静岡両県の住民がリニア運行による騒音被害の防止などを求めて差し止め訴訟をそれぞれ起こしているが、大深度地下工事が主要な争点となるのは初めてとみられる。

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