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なでしこ高倉麻子監督 心打つ言葉に見える先駆者の感性と哲学

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1996年アトランタ五輪にそろって出場したサッカー女子日本代表の高倉麻子監督(右)と内山環さん=内山さん提供
1996年アトランタ五輪にそろって出場したサッカー女子日本代表の高倉麻子監督(右)と内山環さん=内山さん提供

 時代の先駆者には、独特の感性がある。東京オリンピックでサッカー女子日本代表(なでしこジャパン)を率いる高倉麻子監督(53)は、日本のフル代表で初の女性監督であり、選手と監督で五輪に出る日本女子初のケースとなる。節目節目の発言に印象的な表現があり、その例えのうまさには舌を巻く。根底にあるものは何か。

「君の選んだことだから きっと大丈夫さ」

 五輪代表メンバーを発表した6月の記者会見で、選考の難しさを「ビルを建てるのと一緒で、一つのピースを替えたら他とのバランスが変わってくる。誰かと誰かを入れ替えれば済む単純なことではない」と語った。理想のビルは何かを問われ、「ピカピカな素材ではなく、素材に含まれるものが高貴であってほしい。見えないところがしっかりした素材でできていて、シンプルで美しいビルでありたい」と言葉をつないだ。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で中断していた代表活動が昨秋に再開し、昨年末にはチーム状況をこう表現している。「凸凹していたのが少し丸い球体になって、元気に上に向かって動き出したかなと勝手に考えている」

 女子サッカーが初めて五輪に採用された1996年アトランタ大会。当時28歳だった高倉監督と現地で同部屋だった元代表FW内山環(たまき)さん(48)は「アトランタで覚えているのは、高倉さんが髪を頭のすごい上から一つ結びにしていたこと」と振り返る。「目立つというか、人とは違う感じでいたいというのはありましたね。絵もうまいし、感性がちょっと…

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