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五輪の交通規制が影響?で渋滞 首都高1000円上乗せスタート

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東京オリンピック・パラリンピック関係車両の「専用レーン」を示す道路標識=東京都江東区で2021年7月19日午後3時49分、幾島健太郎撮影
東京オリンピック・パラリンピック関係車両の「専用レーン」を示す道路標識=東京都江東区で2021年7月19日午後3時49分、幾島健太郎撮影

 23日に開幕する東京オリンピックに向け、19日から首都圏で大規模な交通規制が始まった。選手や大会関係者らがスムーズに移動できるように、首都高速道路では一部の入り口が閉鎖され、料金を1000円上乗せする「ロードプライシング」もスタートした。すでに交通規制の影響とみられる渋滞も起きている。五輪期間中はバスやタクシーなど公共交通機関や物流にも影響を与えそうだ。

 首都高のロードプライシングは、19日から五輪の閉会式翌日となる8月9日までと、パラリンピック期間中の8月24日~9月5日に実施される。自家用の普通車や軽自動車、二輪車が対象で、午前6時~午後10時の料金を1000円上乗せする。物流や公共交通に使われるトラックやバス、タクシーなどは免除される。一方、午前0時~同4時は自動料金収受システム(ETC)搭載の全車両が通常の半額となる。

首都高の料金上乗せの対象エリア
首都高の料金上乗せの対象エリア

 値上げだけでなく、料金所で利用できるレーン数を減らしたり、一定の交通量を上回った際に入り口を閉鎖したりする手法で交通量をコントロールする。外苑(上り、下り)、晴海(下り)、新都心(上り)の入り口4カ所は五輪期間中、終日閉鎖される。

 さらに東京都と千葉県の一般道では、選手ら大会関係者が乗る車両向けの「専用レーン」と「優先レーン」の運用も始まった。大会関係車両のみが通行できる専用レーンは国立競技場(新宿区)周辺など3カ所、一般車が関係車両に道を譲る必要がある優先レーンは国立代々木競技場(渋谷区)周辺など都内8カ所に設置された。いずれも道路交通法上の規制対象区間となり、違反した場合、普通車は違反点数1点と反則金6000円が科される。

 交通規制の影響とみられる渋滞は19日に早くも確認された。日本道路交通情報センターによると、都心部につながる一般道では午後6時ごろに、杉並区付近の国道20号下りで約5キロ、世田谷区付近の国道246号下りで約8キロにわたって渋滞した。帰宅時に料金が上乗せされた首都高を避けた可能性があるという。

 首都高への流入を制限するために一部のレーンを閉じたことで、常磐道上りの三郷料金所や東北道上りの浦和料金所、東名高速上りの東京料金所付近でも渋滞が起きた。

 物流や公共交通機関にも影響が出ている。

 「一時的に荷物のお届けに遅れが生じる場合があります」。ヤマト運輸は今月13日、ホームページで配達物が遅延する可能性があることを伝えた。

 競技会場周辺の地域を中心に配達が難しくなるため、同社は移動手段を自転車や台車に切り替えて影響を抑える方針だ。

 一方、日本郵便は中央区や千代田区など23区の一部地域宛ての郵便と「ゆうパック」の配達に半日から1日程度の遅れを見込む。東京だけでなく、競技が行われる北海道や宮城県など9道県でも遅れが出る可能性があるという。同社の担当者は「できるだけ余裕をもって郵便物を出してほしい」と話している。

 交通規制を受け、都営バスは国立競技場や選手村(中央区)周辺を走る11系統で運行区間の変更を余儀なくされた。計17カ所の停留所は休止にするという。都内のタクシー会社の男性経営者は「今までにないことなので、どのような影響が出るか見当がつかない」と困惑していた。【柿崎誠、斎藤文太郎、岩崎邦宏】

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