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大和森林物語

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/83 奈良のジオパークを歩く/6 紀伊半島の断崖絶壁と巨大噴火 /奈良

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 断崖の落差は約200メートル。幅2キロに及ぶ巨大な岩壁には柱状節理がむき出しだ。曽爾村の屏風(びょうぶ)岩である。

 柱状節理とは、高温の岩が冷えるときに岩が柱のように細長く縦にひび割れたものだ。屏風岩のものは日本最大級の規模を誇り、国の天然記念物に指定されている。

 曽爾村には、ほかにも鎧(よろい)岳や小太郎岩など断崖絶壁の景勝地が多い。これらの山々は、室生火山群と呼ばれている。奈良のジオパークに(勝手に)認定しても文句なしの壮大な大地の躍動跡だろう。

 岩は軽石混じりの火山灰が押しつぶされ固まってできた流紋岩質溶結凝灰岩。その厚さはざっと400メートルにもなる。これほどの火山灰を降らせたのは、どんな巨大な火山だったのだろうか。近畿には目立った火山がないと思いがちだが、紀伊半島東部には火山がたくさんあったのだ。

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