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「今回の五輪は弱いな」 64年知るオリンピアンに映る祭典の姿

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五輪への思いを語る1964年の東京オリンピック体操女子団体総合銅メダリストの池田敬子さん=東京都千代田区で2021年7月5日、藤井太郎撮影
五輪への思いを語る1964年の東京オリンピック体操女子団体総合銅メダリストの池田敬子さん=東京都千代田区で2021年7月5日、藤井太郎撮影

 2回目の東京オリンピックが23日に開幕する。「世界は一つ」とうたわれた1964年大会とは様変わりし、今回は新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあり、最後まで迷走続きだった。前回の祭典を身をもって知るオリンピアンに、今の姿はどう映るのか。ご意見番を訪ねた。

 取材を申し込んでから約1年3カ月余り。再会するのにこれほど時間がかかるとは思わなかった。64年東京五輪の体操女子団体総合銅メダリスト、池田敬子さん(87)。五輪の延期が決定した昨春以降、緊急事態宣言が発令されたり、新たな感染拡大の波が押し寄せたりして取材は何度も先送りとなった。ワクチン接種を受けたこともあり、7月上旬、東京都内のホテルで話を聞いた。

 「私、小さくなっていない?」

 声を掛けて呼び止めると、いきなりそんな言葉が返ってきた。足の運びはしっかりしているし、お元気そうな様子だが……。そんなことを考えながら言いよどんでいたが、池田さんの答えは以前と変わらない器の大きさを感じさせるものだった。

 「五輪も変わるけど世の中も変わる。外の世界を知れば、自分の小ささが分かります。私もね、久しぶりに外に出て思うのですよ。自分は大丈夫かなって」

「あの時はみんなが『選手』だった」

 家族や教え子の反対もあって、コロナ下では不要不急の外出は極力控えていたという。さぞ窮屈だったかと思いきや「おもしろかった。一緒に過ごす時間が増えて、新しい発見の連続でした」と語る。…

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