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岡崎 武志・評『宗棍』『ウミガメは100キロ沖で恋をする』ほか

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今週の新刊

◆『宗棍』今野敏・著(集英社/税込み2090円)

 琉球空手という珍しいテーマに挑んだ今野敏。新作長編『宗棍』は希代の使い手・松村宗棍(そうこん)の物語。全編、気合のほとばしる雄渾(ゆうこん)な格闘シーンが連続する。

 空手の発祥は、沖縄古来の武術と中国武術の融合による。時は幕末、首里城を治める王のもと、琉球王国が繁栄していた。幼くして武術の才を見せた少年が、高名な武術家・照屋(てるや)に認められ弟子入り、修行が始まる。最強の女・鶴(チルー)を負かし妻に娶(めと)る。

 首里王府の役人となり、いつかその強さが知れ渡り御前試合に出場。「沖縄(ウチナー)の手(テイー)」の誇りを懸けて強豪を打ち負かし、国王の武術指南役に抜擢(ばってき)された。「強さ」とは何かを求道する宗棍。時は移り、琉球王国は崩壊を迎えていた。

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