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著者インタビュー 伊藤比呂美『ショローの女』

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物事の距離がわかっているいまの方がいい気がしている

◆『ショローの女』伊藤比呂美・著(中央公論新社/税込み1650円)

 強烈なタイトルに、目が釘(くぎ)付け。〈ショロー〉は「初老」である。だが、初老もカタカナになると、妙に愛らしい。

「日本は年齢を卑下する人が多いけれど、アメリカにいた頃、周りには、私より年上の60代から80代くらいで、いつまでも中年期を楽しんでいるような人ばかりでした」

 なにより、当の伊藤比呂美さんの毎日が、あまりにも生き生きとしているではないか。独居しながらものを書き、犬や猫の世話をし、植物を育てる。友人や学生たちと交流する。そのさまが、ユニークなエピソードとともに綴(つづ)られたエッセイ集だ。凝り性で、マメで、オープンマインドな人柄はよく知られたところ。

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