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やまと・民俗への招待

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やまと・民俗への招待

安産祈願や雨乞い伝承 /奈良

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 生駒十三峠の十三塚は、1933年の発掘調査の結果、ほとんど出土品もなく、墳墓ではなく民間信仰上の「塚」だろうとされた。では、その民間信仰とはどのようなものだったのだろう。

 84年から85年にかけて、十三塚所在地の平群町教育委員会の村社仁史技師と共に、この塚について資料を集め、聞き取り調査を繰り返した。

 坂野伊良さん(福貴畑、1917年生まれ)によると、大阪の融通念仏宗の本山大念仏寺が、本尊十一尊天得如来の画像を捧持(ほうじ)して年に一度、檀(だん)信徒の家を廻(まわ)る。これを「如来サン」とか「御回在(ごかいざい)」と呼ぶが、この一行が十三峠を通ると、十三塚に人が埋められており、僧侶の身で助けられなかったので、以来この道を通らなくなったのだという。

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