苦境のかっぱ寿司 社長がなぜライバル店のデータ不正入手

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街道沿いのかっぱ寿司の店舗=千葉県市川市で2021年7月17日、平地修撮影
街道沿いのかっぱ寿司の店舗=千葉県市川市で2021年7月17日、平地修撮影

 回転ずし大手「かっぱ寿司(ずし)」を運営するカッパ・クリエイトの社長が、同業の「はま寿司」の売り上げデータなどを不正に入手していた疑いがあるとして、警視庁が捜査していることが明らかになった。いったいなぜ――。業界関係者に聞くと、かつて業界トップを走っていたかっぱ寿司の苦境が浮かび上がった。

不正競争防止法違反の疑いで家宅捜索

 カッパ社が「当社役員に対する競合会社からの告訴について」と題する発表文を出したのは7月5日のことだ。「当社の代表取締役個人」が、「はま寿司」から不正競争防止法違反容疑で告訴され、6月28日に関係当局による捜査が行われたという。代表取締役個人とは田辺公己社長のことで、警視庁はカッパ本社を家宅捜索している。

 田辺氏は、はま寿司の親会社のゼンショーホールディングスから2020年11月に顧問としてカッパ社に移籍し、21年2月に社長に就任。ゼンショーでは、傘下の「はま寿司」取締役や、ジョリーパスタ社長などを務めた経歴を持つ。カッパ社によると、田辺氏は20年11月~12月中旬、ゼンショーの元同僚から、「はま寿司」の日次売り上げデータなどの送付を数回にわたって受けていた。

 トップ自らがライバル社から不正にデータ…

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