日テレ「スッキリ」で放送倫理違反 アイヌ差別放映でBPO意見発表

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日本テレビ=曽根田和久撮影 拡大
日本テレビ=曽根田和久撮影

 日本テレビの情報番組「スッキリ」でアイヌ民族を傷つける表現を放送した問題で、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会(委員長・小町谷育子弁護士)は21日、「放送倫理違反があった」とする意見を発表した。

 問題があったのは、3月12日の放送回。アイヌ民族の女性を描いたドキュメンタリー映画を紹介した際、お笑い芸人が「この作品とかけまして、動物を見つけた時と解く。その心は、あ、犬!」と謎かけのコメントをした。

 意見は「アイヌ民族に対する直接的であからさまな差別表現であることに疑いはなく、強い非難に値する」と指摘。アイヌ問題に関する知識の乏しさなどを問題点として挙げたうえで「知識がなかったとしても“感度のアンテナ”が機能していれば、人を動物に例えた発言を公共の電波に乗せることへの強い忌避感が発動され、オンエアを阻止する力として働いたはずだ」とした。小町谷委員長は会見で「悪意さえなければ差別ではないという誤った感性が育まれないように、感度の問題などに向かっていってほしい」と話した。

 日本テレビは「BPOの意見を真摯(しんし)に受け止め、今後の番組制作に生かし、再発防止に努めてまいります」とコメントを出した。【松原由佳】

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