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熱海土石流

静岡県熱海市伊豆山地区で2021年7月3日、大規模な土石流が発生。災害関連死を含む28人が犠牲になりました。

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熱海土石流、実態解明どこまで… 盛り土の所有者変更などネック

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土石流が発生した起点の周辺。立ち入り規制が続くため、報道陣が取材で近づいたのは発生後初めて=静岡県熱海市で2021年7月21日午前10時53分、渡辺薫撮影
土石流が発生した起点の周辺。立ち入り規制が続くため、報道陣が取材で近づいたのは発生後初めて=静岡県熱海市で2021年7月21日午前10時53分、渡辺薫撮影

 静岡県熱海市伊豆山(いずさん)地区で3日に発生した土石流災害で、崩落した土砂の総量の97%は土石流の起点周辺に造成された盛り土だったことが、県の推計で判明した。県は盛り土が被害を拡大させたとの見方を強め、原因を調べている。国土交通省は21日、起点周辺で実施する砂防ダム工事の様子を報道陣に公開した。

 段差のついた盛り土があった場所は大きくえぐれ、流れた土砂の痕跡は斜面の下方へと続く。取材に同行した国交省の担当者は「大変な災害だ」と述べた。

 盛り土は海岸から約2キロの逢初(あいぞめ)川最上部に位置していた。一帯の土地は2006年に神奈川県小田原市の不動産管理会社(清算)が取得し、盛り土を造成した。土地は11年2月に東京の企業グループ前会長に売却された。

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