特集

第103回全国高校野球選手権

第103回全国高校野球選手権大会(8月9日~25日)の特集サイトです。

特集一覧

対戦相手の境ナインも協力していた 米子松蔭の救済願うツイッター拡散

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
健闘をたたえ合う両校ナイン。境の井上主将(左端)は、米子松蔭の選手に「甲子園に行ってくれ」と激励した=鳥取県米子市のどらやきドラマチックパーク米子市民球場で2021年7月21日午後1時0分、野原寛史撮影 拡大
健闘をたたえ合う両校ナイン。境の井上主将(左端)は、米子松蔭の選手に「甲子園に行ってくれ」と激励した=鳥取県米子市のどらやきドラマチックパーク米子市民球場で2021年7月21日午後1時0分、野原寛史撮影

 学校関係者の新型コロナウイルス感染で全国高校野球選手権鳥取大会への出場を辞退したが救済策で一転出場が認められた米子松蔭高の初戦が21日、鳥取県米子市内であった。境高と対戦し、3―2の逆転サヨナラ勝ちで準々決勝に進んだ。再出場が認められるきっかけとなった米子松蔭の西村虎之助主将(3年)のツイッターの拡散には、対戦相手の境ナインも協力していた。

 「このまま終わってしまうのはあまりにも辛(つら)いです」。西村主将が18日に投稿したツイートを境の井上翔太主将(3年)は、中学時代のチームメートだった米子松蔭の松尾星哉選手(3年)を通じて知った。同じ県西部に位置する両校には選手が小中学校時代にチームメートだったりする縁があったのだ。井上主将は「コロナで1試合もできずに最後の夏が終わるのは悔しいだろうし、自分たちも(第1シードの)松蔭に勝った上で甲子園を目指したかった」との思いから自身のSNS(ネット交流サービス)で発信し、他の部員にも拡散を呼びかけた。米子松蔭の大会復帰が決まると、LINEで松尾選手に「試合ができるな」と連絡。松尾選手からは「悔いのないように頑張ろう」と返信があった。

 この日のオーダー交換で、西村主将から「協力してくれてありがとう」とお礼の言葉。接戦で敗れた井上主将は試合後、西村主将らに「甲子園に行ってくれ」と激励。「負けた悔しさはあるが、米子松蔭に協力したことはやって良かったなと思う」と話し、好敵手に夢を託して球場を去った。

 米子松蔭を巡っては17日午前9時からの初戦の前日深夜に学校関係者1人の感染が判明。同高は保健所などのPCR検査で感染していないことを証明する時間がなく、出場を辞退した。その後、部員に濃厚接触者がいなかったことが判明し、同高は大会復帰を求めて嘆願書を主催の県高野連に提出。西村主将のツイッターが広く拡散して大きな話題となったこともあり、県高野連は19日夕に不戦敗を取り消し、試合を行う救済策を発表していた。【野原寛史】

次に読みたい

あわせて読みたい

この記事の特集・連載
すべて見る

注目の特集