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広島・長崎原爆

1945年8月、広島・長崎へ原爆が投下されました。体験者が高齢化するなか、継承が課題になっています。

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原爆爆発音データ 米軍が「ラジオゾンデ」で収録、NBCが入手し寄贈 凄惨な光景の上空では“冷静な計測” /長崎

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長崎原爆資料館に寄贈された原爆の爆発音の波形データ。上が長崎原爆、下が広島原爆のデータ=長崎市の長崎原爆資料館で、中山敦貴撮影
長崎原爆資料館に寄贈された原爆の爆発音の波形データ。上が長崎原爆、下が広島原爆のデータ=長崎市の長崎原爆資料館で、中山敦貴撮影

 NBC長崎放送(長崎市)は20日、米軍が長崎原爆の威力を調べるため、原爆の爆発音を観測器「ラジオゾンデ」で収録したデータなどを長崎原爆資料館(同市)に寄贈した。

 ラジオゾンデはマイクを取り付けた円筒状の装置で、1945年8月9日、原爆とともに米軍が長崎上空に三つ投下。落下傘で空中を浮遊しながら原爆の爆発音を収録し、爆心地から十数キロ地点にそれぞれ着地した。うち一つは原爆資料館に展示されている。

 寄贈されたデータは、軍事研究などを担う米ニューメキシコ州の「ロスアラモス国立研究所」に保管されていたが、NBCが1995年、協力関係にあった米国のテレビ局を通じて入手した。原爆がさく裂した瞬間に波形が跳ね上がっており、威力の大きさを物語っている。

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【広島・長崎原爆】

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