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愛知・リコール署名偽造事件起訴 民意捏造なぜ、真相語って=高井瞳(中部報道センター)

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署名活動の初日、愛知県庁前で街頭活動をする河村たかし名古屋市長(前列中央)と高須克弥氏(前列左)=名古屋市中区で2020年8月25日、太田敦子撮影
署名活動の初日、愛知県庁前で街頭活動をする河村たかし名古屋市長(前列中央)と高須克弥氏(前列左)=名古屋市中区で2020年8月25日、太田敦子撮影

 愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)運動を巡る署名偽造事件で、名古屋地検は6月、運動団体事務局長の田中孝博被告(60)ら3人を地方自治法違反の罪で起訴した。田中被告らは佐賀県でアルバイトを雇い、大量の署名を偽造したとされる。愛知県選挙管理委員会の調査では、提出された43万人の署名のうち同一筆跡が疑われるものや死亡した人の名前などが8割を占めた。あまりに稚拙で大胆な「民意の捏造(ねつぞう)」。事件で踏みにじられたのは真摯(しんし)に意見を訴えた、人々の努力だ。

 リコールは2019年の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」で、昭和天皇の肖像を燃やす場面を含む映像作品が展示されたことなどが発端となった。芸術祭実行委員会会長だった大村氏の対応を問題視した高須クリニックの高須克弥院長らは翌年8月、署名運動を開始。名古屋市長の河村たかし氏も支援したが、住民投票の実現に必要な86万人には届かず不成立になった。

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