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「寄せ集め」の五輪組織委 司令塔不在でガバナンス働かず

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パラリンピック開閉会式についての記者会見で小林賢太郎氏を紹介する佐々木宏氏(右)=東京都中央区で2019年12月
パラリンピック開閉会式についての記者会見で小林賢太郎氏を紹介する佐々木宏氏(右)=東京都中央区で2019年12月

 東京オリンピックは開幕前日の22日になっても騒動で揺れた。開会式の演出担当で元お笑い芸人の小林賢太郎氏(48)が過去にユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)をコントの題材にしていたとして解任された。大会関係者は「メガトン級だ。五輪が潰れかねない」と頭を抱えた。

 小林氏が、ホロコーストをコントの題材にしていた過去があるという情報がSNS(ネット交流サービス)で急速に広まったのは22日未明のこと。朝になってから橋本聖子会長ら大会組織委員会幹部に情報が伝わった。開会式開始まで40時間を切る中、前代未聞のドタバタ劇が始まった。

 国際オリンピック委員会(IOC)の五輪憲章は、あらゆる差別を禁止している。「ホロコーストは欧米で最もセンシティブで、国際問題だ」。国際事情に詳しい組織委幹部の言葉が象徴するように関係者は深刻に受け止めた。組織委内部から「辞任を待たず、即解任すべきだ」と声が上がる。人気タレントの容姿を侮辱する演出を提案した開閉会式演出総合統括の佐々木宏氏、同級生をいじめていたと過去に発言した楽曲担当のミュージシャン・小山田圭吾氏はともに「辞任」だった。今回は、早々と解任で方向性が決まった。

 解任しても難題は残る。小林氏は開閉会式の制作・演出チームの「ショーディレクター」で、演出全体を調整していた。計画通り開会式を行えば、小林氏が関与した開会式とのレッテルを貼られかねない。前半はショー的なパフォーマンスが続き、中盤以降に選手団の行進や天皇陛下の開会宣言がある。「行進や宣言のみ淡々と行っては」との意見も組織委内であった。

 しかし、視聴率の期待できる開会式は、収入の約7割を放映権料に…

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