「息子の死を無駄にさせない」 県教委に再発防止策求める両親

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亡くなった生徒が命を絶つ前に自宅の玄関に置いていったカバン。9年たった今も同じ場所に残されている=遺族提供
亡くなった生徒が命を絶つ前に自宅の玄関に置いていったカバン。9年たった今も同じ場所に残されている=遺族提供

 自宅の玄関にはあの日、生徒が命を絶つ前に置いていったカバンがそのまま残されていた――。2012年7月、岡山県立岡山操山(そうざん)高校(岡山市中区)で野球部マネジャーだった2年の男子生徒(当時16歳)が自殺して、25日で9年になる。「悪口を言わない優しい子だったから、言葉の暴力をそのまま受け入れてしまったのかな。『少しは悪口を言ってもいいんだよ』と教えておけば良かった」。両親はいまだに悔やみ続けている。【松室花実】

 県教委は当初、生徒が自殺した原因を「不明」としたが、両親が第三者委員会による再調査を繰り返し要望。ようやく調査が始まったのは、生徒が亡くなって6年後の18年8月だった。両親は「決して命を無駄にするような子ではなく、『まさかうちの子が』と信じられなかった」と振り返る。今年3月、「野球部監督からの激しい叱責などが自殺の原因だった」とする報告書がまとめられ、県は6月、ホームページで全文を公開した。

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