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コツコツ一二三、ひらめきの詩…阿部きょうだいが進む「柔」の道

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柔道のグランドスラム大会で優勝し、金メダルを手に笑顔の阿部一二三(右)と妹の阿部詩=ドイツ・デュッセルドルフで2020年2月、共同
柔道のグランドスラム大会で優勝し、金メダルを手に笑顔の阿部一二三(右)と妹の阿部詩=ドイツ・デュッセルドルフで2020年2月、共同

 柔道に普段関心がない人でも、阿部一二三(23)=パーク24=と、妹の詩(21)=日体大=の親しみやすい笑顔は記憶にあるだろう。両親いわく、兄は努力型、妹は天才型。柔道界の「阿部きょうだい」は、競争が激しい「お家芸」の代表レースで、いかにして切符をつかんだのか。

「妹に上へ行かれて…」

 「お兄さんから技を教えてもらったんですか」「妹さんとどんな話をしましたか」。我々柔道担当記者は取材の機会があるごとに、お互いの話に水を向けてきた。だが、2人の答えは共通して大半が「いや、特に」。本当にきょうだいなのか。赤の他人、いやライバルにすら見える。

 神戸市出身。一二三は、父の浩二さん(51)が「一歩一歩積み重ねて進んでいってほしい」との思いを込めて名付けた。一方、詩の由来は浩二さんの直感らしい。名前の通り、感性が鋭いアスリートになった。

 幼少期の2人は、性格も柔道の実績も好対照だ。6歳で柔道を始めた一二三は、中学生まで全国大会に出場できなかった。性格は穏やか。柔道の技一つ覚えるのにも時間がかかった。一方、兄を追いかけ5歳で柔(やわら)の道に入った詩は勝ち気な性格。見よう見まねで技を覚える「ひらめき」がさえ、周囲が手を掛けなくても勝手に強くなった。小学校高学年で既に、全国大会に駒を進めていた。

 そんな2人にも共通点が…

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