特集

東京パラリンピック

東京パラリンピックに関する特集ページです。

特集一覧

「松葉づえが凶器になる」失意から始まった川本翔大の自転車人生

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
幼少期から松葉づえを手足のように扱っていた川本翔大=母理恵さん提供
幼少期から松葉づえを手足のように扱っていた川本翔大=母理恵さん提供

 東京パラリンピックの開催を契機に、障害者スポーツへの理解は進んできたが、いざ障害者と健常者が一緒にプレーするとなるとなかなか難しい。東京パラリンピック自転車代表、24歳の川本翔大(しょうた)=大和産業=もその「壁」を感じてきた。

 広島県出身の川本は中学校で、バスケットボール部に入部した。生後間もなく悪性腫瘍が分かり、左脚を付け根付近から切断したが、松葉づえを使い、器用にドリブルすることができた。だが、言われた言葉は「松葉づえが凶器になる」。顧問から松葉づえを「凶器」と見なされ、試合出場を止められた。母理恵さん(57)は「松葉づえは翔大にとっても私にとっても、脚であり手。体の一部。それを『凶器』と見なされたことがショックだった」。結局、やむなく退部した。

 川本を支えてきたのは、理恵さんの教育方針だ。「泣いたのは、切断を決めたときだけ。すぐに『この子には一人で生きていく力を教えていかないといけない』と思った」と振り返る。保育園ではあえて切断部分が見える服を着て、純粋な好奇心で「ここどうしたの?」と近寄ってくる子どもたちに…

この記事は有料記事です。

残り1094文字(全文1560文字)

【東京パラリンピック】

時系列で見る

次に読みたい

あわせて読みたい

この記事の特集・連載
すべて見る
この記事の筆者
すべて見る

注目の特集