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五輪巡るすったもんだ 荷風なら筆を折った? 「禁酒令」の東京

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荷風も愛した隅田川にかかる「吾妻橋」でポーズをとる坂崎重盛さん。アサヒグループ本社ビルには「一歩ずつ、明日へ。」の応援メッセージが=東京・浅草で鈴木琢磨撮影
荷風も愛した隅田川にかかる「吾妻橋」でポーズをとる坂崎重盛さん。アサヒグループ本社ビルには「一歩ずつ、明日へ。」の応援メッセージが=東京・浅草で鈴木琢磨撮影

 どうも気が重い。この東京オリンピック・コラムである。何を書くか、考えあぐね、1964年の東京五輪あたりの記憶をたぐり寄せようと昔のアルバムを開いてみたら、幼稚園児の私が自宅縁側で「シェー」をしていた。赤塚不二夫さんのギャグ漫画「おそ松くん」に登場するイヤミ驚きのポーズ。そう、すごくはやっていたのだ。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の下、2度目の東京大会が開幕した。日本の首都は4度目の緊急事態宣言発令中。お上から「禁酒」のお触れまで。前代未聞、祝祭気分なき五輪など、まさにシェー!

 「夢の超特急」が走りだしたとはいえ、関西は琵琶湖のほとり大津に住んでいたから、アジア初の五輪の熱気はほとんど知らない。金メダルに輝いたエチオピアのアベベ選手が翌年のびわ湖毎日マラソンに出場し、沿道が黒山の人だかりだったのをおぼろげに覚えているくらいである。東京っ子はどうだったのだろう? 向島の酒屋の息子にして自称「不良隠居」のエッセイスト、坂崎重盛さん(78)に聞いてみるとするか。町へ出よう。夕方、浅草の「神谷バー」前に現れた坂崎さんは…

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