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無観客のスタジアム IOC独占、強引なシナリオ 巨大祭典の限界

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開閉会式が行われる国立競技場=東京都渋谷区で2021年2月4日、小川昌宏撮影
開閉会式が行われる国立競技場=東京都渋谷区で2021年2月4日、小川昌宏撮影

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)のさなか、東京オリンピックは23日の開幕を迎えた。感染拡大に歯止めがかからず、開催都市の東京都は緊急事態宣言下となる。国際オリンピック委員会(IOC)は「連帯を示す祭典になる」と強調するが、アスリートには厳しい現実が待ち受ける。経済界や海外メディアも冷静なまなざしを向ける

 6万8000人収容のスタジアムに観客の姿はなく高揚感は乏しかった。出席者は海外からの要人を含めて約900人に限られた。開会式を控えた23日午後、国立競技場の上空では航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」が5色のスモークで淡い五輪を描いたが、くっきりと五つの輪が連なった1964年大会の再現とはいかなかった。

 延期決定から1年4カ月。感染拡大のリスクを抱えたまま開催を強行したが、IOCのトーマス・バッハ会長の言う「五輪が暗いトンネルの先を照らす光になる」のは難しい。

 IOCの強引なシナリオ通りに事態は推移してきた。東京五輪は緊急事態宣言と「無関係」(バッハ氏)であり、宣言下でも「間違いなく開催される」(ジョン・コーツ副会長)。「アルマゲドン(世界最終戦争)でもない限り」(ディック・パウンド委員)――。

 バッハ氏が最後の決め手として持ち出したのが、世界保健機関(WHO)だった。21…

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