自動運航船が東京湾を疾走中 水上交通の「救世主」となるか

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
自動運航のテストを繰り返す小型旅客船「シーフレンドゼロ」=神奈川県横須賀市沖で2021年6月30日午後2時31分、中津川甫撮影
自動運航のテストを繰り返す小型旅客船「シーフレンドゼロ」=神奈川県横須賀市沖で2021年6月30日午後2時31分、中津川甫撮影

 東京湾でいま、船が自分で航路を判断して水上を進む「自動運航船」のテスト運航が繰り返されている。この最新のハイテク船、実は日本の水上交通の「救世主」になる可能性を秘めているという。さっそくテスト運航中の船に乗り込み、関係者を取材すると、日本の水上交通を取り巻く厳しい現実が見えてきた。

 神奈川県横須賀市沖に浮かぶ東京湾唯一の自然島「猿島」。ここを目指し、京急線横須賀中央駅から歩いて約15分の船着き場から小型旅客船「シーフレンドゼロ」(定員約240人)がゆっくりと離岸した。

 「自動運航に切り替えます」。沖に出たのを見計らって船長が操舵(そうだ)室のボタンを押すと、速度調整用のレバーが勝手に動き始めた。透明人間が操縦する幽霊船に乗っている感覚に近いかもしれない。

この記事は有料記事です。

残り2989文字(全文3321文字)

あわせて読みたい

この記事の筆者
すべて見る

注目の特集