危機越え2年ぶり「御田植祭」 伝統継承へ聞き取り 三重・志摩

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2021年の当番区の練習風景を記録する大形直樹さん(左)=志摩市磯部町迫間で2021年6月22日、下村恵美撮影
2021年の当番区の練習風景を記録する大形直樹さん(左)=志摩市磯部町迫間で2021年6月22日、下村恵美撮影

 新型コロナウイルスの影響で、全国的にイベントや祭事が中止や自粛するなか、三重県志摩市磯部町上之郷の伊雑宮(いぞうぐう)で6月、700年以上続く国重要無形民俗文化財「伊雑宮御田植祭」が、2年ぶりに行われた。地元の奉仕会メンバーや市の関係者は無事の開催に安堵(あんど)する。しかし地元では、「どうやったら御田植祭ができるのか」など、何度も話し合いが続けられてきた。これらの貴重な話し合いや協議の記録が市文化財調査委員の手でまとまった。地元の大学教授は「貴重な資料だ」と評価する。

 私費で記録をまとめたのは、志摩市の元中学校校長で、同町穴川在住の大形直樹さん(73)。「コロナ禍の御田植祭~危機における伝統文化の継承と創造」と題し、2020年の関係者の話しを中心に記録した冊子が21年1月に完成した。記録にまとめた背景を「コロナは100年に一度の伝統文化継承の危機だったから」と説明する。

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