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「五輪やれてよかった…でも」原発事故で避難の男性の小さな願い

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避難先で東京オリンピック関連のニュースを見つめる今野斉さん=川崎市川崎区で2021年7月23日午後0時11分、渡部直樹撮影
避難先で東京オリンピック関連のニュースを見つめる今野斉さん=川崎市川崎区で2021年7月23日午後0時11分、渡部直樹撮影

 「復興五輪」を掲げた東京オリンピックの開会式が23日、東京・国立競技場で行われ、コロナ禍での異例の熱戦が幕を上げた。一方、東京電力福島第1原発事故の影響で今も約3万5000人が避難生活を続けている。こうした住民らは今大会をどう受け止めているか。福島県内の帰還困難区域から川崎市に避難している男性に開会式当日、思いを聞いた。【渡部直樹/写真映像報道センター】

川崎市在住(福島県浪江町出身):今野斉(ひとし)さん(66)

 「浪江町赤宇木(あこうぎ)で主に車の修理業をしていました。東京電力福島第1原発事故で、妻の実家がある川崎市に引っ越してきました。それから10年。自宅は屋根の一番上の瓦が落ちて雨が入り、床が抜けてしまいました。中はイノシシとかサルとかいろいろな獣が入ってしまったのでしょう。思い出の品がいっぱいあるのにすべてが糞(ふん)尿まみれになっていて、本当に絶望しました」

 避難が長引く中、一緒に避難していた母ノリ子さんは、2018年8月、赤宇木に帰る…

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