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博士号を持つジャンパー・戸辺直人 亡き恩師と臨む五輪

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日本選手権男子走り高跳び決勝で鮮やかな跳躍を見せる戸辺直人=ヤンマースタジアム長居で2021年6月24日、久保玲撮影
日本選手権男子走り高跳び決勝で鮮やかな跳躍を見せる戸辺直人=ヤンマースタジアム長居で2021年6月24日、久保玲撮影

 陸上の男子走り高跳びの研究論文をまとめ、博士号を取得した理論派ジャンパーがいる。技術の裏付けを徹底的に突き詰め、世界ランキング1位も経験した。7月30日、東京で自身初のオリンピックを戦う。胸の内には「亡き師」への思いがある。

 195センチ近い長身で小顔。モデルのようなスラリとした体形の戸辺直人(29)=JAL=は筑波大大学院生だった2016年6月上旬、研究室の勉強会に参加していた。終了後、ある出席者がスマートフォンに届いたメールに気づいた。筑波大陸上部の元監督で、研究室の教授だった図子(ずし)浩二さんが急逝した。52歳の若さだった。

 「図子先生が入院したのは知っていた。ただ、本人がそんなに悪くないと言って、すぐ帰ってくる感じだった。突然だったので、状況がのみ込めなかった」

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