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米国育ち、サーフィン五十嵐カノア 餅を食べ、日本を愛する素顔

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波を捉える五十嵐カノア=宮崎市で2019年9月13日、徳野仁子撮影
波を捉える五十嵐カノア=宮崎市で2019年9月13日、徳野仁子撮影

 多様なルーツを持つ日本選手が出場する東京オリンピック。新競技のサーフィンでは、米国育ちの五十嵐カノア(23)=木下グループ=が日の丸を背負い、初代王者を狙う。米国選手として国際大会に出場した経験を持つ五十嵐には、日本を愛する素顔があった。

「いつか国旗のことは考えないと」

 2019年9月、宮崎市の木崎浜海岸で東京五輪の出場権を懸けたワールドゲームズが開かれた。五十嵐を一目見ようと、大勢のファンが砂浜を埋め尽くす。会場で配られた「GO KANOA」と書かれた小旗は取り合いになるほどの盛況ぶりだ。誰よりも大きな歓声を受けながら波に乗る息子を遠目に、父勉さん(57)が五十嵐とサーフィンの物語を話し始めた。

 「サーフィンのできる海外に住んで、子どもをグローバルに育てたかったんです」。サーファーだった両親は1995年、日本から米国カリフォルニア州へ移住した。その2年後に生まれた最初の子どもに、ハワイ語で自由を意味する「カノア」と名付けた。

 五十嵐が3歳の時、家族旅行で訪れたハワイ。楽しそうに波に乗る両親の姿を見ていたからだろうか。五十嵐はサーフショップの前でくぎ付けになり、「誕生日にあれがほしい」と黄色いサーフボードを指さした。値段は750ドル(約8万円)。勉さんは「買っても本当にやるのか半信半疑だったけど、ひょっとしたらサーフィンを始めるタイミングかもしれない」と奮発し、その場で購入した。

 店からそのままの足でビーチに向かうと、五十嵐は海の中で…

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