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皇位継承

安定的な皇位継承を巡る議論が平行線をたどっています。天皇陛下より若い資格者は、秋篠宮さまと長男悠仁さまだけです。

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皇位継承策議論は「次のステップ」 有識者会議、皇族数確保策2案決定

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安定的な皇位継承策を議論する政府の有識者会議に臨む座長の清家篤元慶応義塾長(右から2人目)ら=首相官邸で2021年7月9日午後3時28分、竹内幹撮影
安定的な皇位継承策を議論する政府の有識者会議に臨む座長の清家篤元慶応義塾長(右から2人目)ら=首相官邸で2021年7月9日午後3時28分、竹内幹撮影

 今後の皇室のあり方を議論する政府の有識者会議(座長・清家篤元慶応義塾長)は26日、首相官邸で第10回会合を開いた。皇族数の確保策として女性皇族が結婚後も皇室に残る案と、戦後に皇籍を離脱した旧宮家の男系男子が養子縁組して皇籍に復帰する案の2案を決定した。論点を整理した上で今後、政府に報告するが、皇位継承権の拡大など安定的皇位継承策には踏み込まなかった。

政権の意向踏まえ「継承」言及避ける

 有識者会議後の記者会見で清家座長は、2案について「それぞれメリット・デメリットがある。さらに議論を進めていく」と述べた。

 現行の皇室典範では、女性皇族が一般男性と結婚した場合に皇室から離脱すると定める。未婚の男性皇族は秋篠宮さま(55)の長男悠仁さま(14)のみで、皇族数が減少傾向をたどることが予想される。有識者会議は4月以降、計5回のヒアリングを実施。皇室や法律の専門家、小説家ら計21人を招き、天皇の役割などについて見解を尋ねたが、皇族数確保策を「喫緊の課題」と位置づけ優先的に検討。解決策として2案に集約した。

 女性皇族が結婚後も皇室に残る案については、具体的な方策や対象をどこまで広げるか、夫や子を皇族とするかなどを検討する。戦後に皇籍を離脱した旧宮家の男系男子の養子縁組については年齢や婚姻の有無など対象者の範囲が論点。政府関係者によると、旧宮家の20代以下の未婚男系男子は10人ほどいるとされる。

 2案で皇族数を確保できない場合は、…

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