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広島・長崎原爆

1945年8月、広島・長崎へ原爆が投下されました。体験者が高齢化するなか、継承が課題になっています。

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「長い闘いが実った」 黒い雨訴訟原告、亡き仲間への思いは複雑

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上告断念を求め、広島市の担当者に署名を手渡す高野正明原告団長(左から2番目)と原告側弁護団ら=広島市中区国泰寺町1の広島市役所で2021年7月26日午前10時8分、小山美砂撮影
上告断念を求め、広島市の担当者に署名を手渡す高野正明原告団長(左から2番目)と原告側弁護団ら=広島市中区国泰寺町1の広島市役所で2021年7月26日午前10時8分、小山美砂撮影

 「ようやく願いがかなった」「長かった」――。「黒い雨」訴訟で26日、菅義偉首相が上告断念を表明したことを受け、原告や関係者からは歓迎の声が広がった。ただ、菅首相は救済対象を今回の原告以外にも広げる考えも示しつつも具体的には今後の検討に委ねており、「早く全体の救済を」と気を引き締める人も。6年にわたる裁判の中で原告だった人のうち19人が亡くなっており、原告らは亡き仲間を思い「もっと早かったら」と複雑な思いで国の判断をかみしめた。

 「よかった。とにかくうれしい」。原告の高東(たかとう)征二さん(80)=広島市佐伯区=はニュースで上告断念を知り、興奮した様子で話した。「原告以外の救済にも言及したのが一番うれしい」。そして、判決確定を待たずに亡くなった仲間を思い、「事実を素直に認めればすぐかたがついたのに。裁判にまで持ち込んで」とこれまでの長い闘いをかみしめつつ、具体的な救済方法について「黒い雨は放射性物質を体内に取り込む内部…

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