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「私の口からは…」ソフトボール日本代表が隠し続けた極秘マシン

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【日本-米国】米国を破って金メダルを獲得し、喜ぶ上野由岐子(中央右)ら日本の選手たち=横浜スタジアムで2021年7月27日、佐々木順一撮影
【日本-米国】米国を破って金メダルを獲得し、喜ぶ上野由岐子(中央右)ら日本の選手たち=横浜スタジアムで2021年7月27日、佐々木順一撮影

 東京オリンピックのソフトボールで難攻不落の米国投手陣から得点を奪い、悲願の金メダルを獲得した日本。その裏には「秘密兵器」と呼び、その存在をひた隠しにしてきた打撃マシンがあった。新型コロナウイルスの影響で海外勢との実戦が組めないなどの逆境を乗り越えられた要因の一つに、群馬県に設置された「秘密のマシン」があった。

主将「誰に聞いたんですか?」

 6月上旬に1対1で行った日本代表主将・山田恵里(デンソー)のオンラインインタビュー。気さくに話してくれたが、質問が打撃練習に及ぶと様子が一変した。「誰に聞いたんですか?」。大きく目を見開いた山田が続ける。「私の口からは話せません」。別の質問に移る前に「選手はよく使っているんですか?」とマシンの存在をやんわり尋ねると、山田は口を真一文字に結んだまま2度、大きくうなずいた。その様子が秘密兵器の重要性を物語っていた。

 マシンを開発したNTTに取材を申し込んだ。NTTは2017年、東京五輪での金メダル獲得に向け、日本ソフトボール協会と共同実験を始めた。当初取り組んでいたのが「VR(仮想現実)」による打撃練習。専用ゴーグルを着けて投手の映像を映し出し、球種の軌道を再現する。場所を取らずに、実際に打席に立っているような疑似体験が可能だ。こちらは複数メディアにも報じられ、話題になっていた。

 「目下使われているのはVRではなく別のシステム。それが秘密兵器と言われるもの」。日本代表の決勝終了後の情報解禁を条件に取材に応じてくれたNTTコミュニケーション科学基礎研究所の柏野牧夫さんは、そう言って秘密兵器について語り始めた。

「秘密のマシン」の正体は

 概略はこうだ。…

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