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毎日新聞デジタルの「SUNDAY LIBRARY」ページです。「サンデー毎日」の書評「SUNDAY LIBRARY」の記事を掲載します。
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束ねられる「一群」を一人の「人間」に戻す
◆『私がホームレスだったころ 台湾のソーシャルワーカーが支える未来への一歩』李玟萱/著 橋本恭子/訳(白水社/税込み2530円)
コロナになる前、年に2週間ほど台湾で過ごしていた。街中を歩いていると、ホームレスの多さが気になるものの、執拗(しつよう)にこちらに何かをせがんでくるわけでもないので、そのうち、存在を勝手に消してしまう。
本書は、台湾で暮らす10人のホームレスと、彼らを支援するソーシャルワーカーを追いかけたルポルタージュだ。
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