京アニ犠牲、大村勇貴さんに思いはせ「スケッチブック持って今もまだ旅に……」 地元・静岡に絵本の輪 /京都

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大村勇貴さんの絵本「うーちゃんのまつざき」のラストシーンが採用された2020年の「田んぼアート菊川」=藤田春美さん提供
大村勇貴さんの絵本「うーちゃんのまつざき」のラストシーンが採用された2020年の「田んぼアート菊川」=藤田春美さん提供

 2019年7月に起きた「京都アニメーション」第1スタジオ(京都市伏見区)の放火殺人事件で犠牲になった大村勇貴さん(当時23歳)は事件当時、入社したばかりの新入社員だった。アニメーターになる夢をかなえ、自らの作品を生み出そうと歩み始めた矢先の出来事。21年4月に入社したばかりの私は、初めて大村さんの話を聞いた時、あまりの無念さに言葉が見つからなかった。大村さんの思いに、少しでも触れられたら――。そう思い、大村さんの地元・静岡のゆかりの地を7月、訪ねた。【千金良航太郎】

 大村さんは常葉大(静岡市)に在学中、1冊の絵本を残している。「うーちゃんのまつざき」。松崎町を舞台に「うーちゃん」という男の子が冒険する物語で、かかしや動物などとの遊びに夢中になり、両親からはぐれたうーちゃんを、竜が両親の元に送り届けてくれるという内容だ。

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