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ヘイトスピーチ

特定の民族や人種など人の尊厳を傷つけるヘイトスピーチは、どんな形であっても許されません。なくすためにはどうする?

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ヘイト解消法、課題は

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 ヘイトスピーチ解消法の施行から5年がたった。特定の人種や民族に差別的な言動を繰り返す露骨なデモは減ったとみられるが、ネット上の心ない投稿などは後を絶たない。罰則や禁止規定のない理念法にとどまるため、より踏み込んだ法的措置を求める声も上がる。解消法の成果と課題を聞いた。【聞き手・金志尚】

包括的な差別禁止法必要 崔江以子・川崎市ふれあい館館長

 2016年にヘイト解消法ができたときは本当にうれしくて、安心安全な日常が続くと思いました。しかし法施行後も(在日韓国・朝鮮人の集住地域がある)川崎市の職場に「在日韓国人をこの世から抹殺する」などと書かれた爆破予告が届いたり、ゴキブリの死骸が送られてきたりしました。インターネット上の私の写真を印刷し、切り刻んだものが送られてきたこともあります。川崎市で頻発していた、あからさまなヘイトデモはなくなり…

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【ヘイトスピーチ】

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