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御手洗志帆さん=「被爆ピアノコンサート」を世界に

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映像ディレクターの御手洗志帆さん=小国綾子撮影
映像ディレクターの御手洗志帆さん=小国綾子撮影

御手洗志帆(みたらい・しほ)さん(33)

 毎夏「戦争の記憶と記録を語り継ぐ映画祭」を主催してきた。10回目の今年は8月5~8日、原爆や沖縄戦などがテーマの9本の映画を上映。さらに「平和への思いをピアノの音色に乗せて全世界に届けたい」と、初めて「被爆ピアノコンサート」の開催に挑む。

 広島市出身。小学2年の時、学校で被爆者の証言を聞いた。「大人の男性が号泣してまで語り継ごうとするなんて」。その衝撃が原点だ。大学進学した東京で「8月6日を知らない同世代」に会い、焦燥感にかられた。だから卒業後、「平和のバトンを手渡された者として絶対に戦争を風化させない」と映画祭を始めた。

 同じ頃、被爆ピアノの存在を知った。爆心地から3キロ圏内で奇跡的に残った原爆の「生き証人」。ピアノを管理・保管している被爆2世の調律師に「いつかコンサートをさせてください」と約束した。9年前のその約束を今年こそ果たそうと決めたのは、「核兵器禁止条約」が発効した年だからだ。「唯一の戦争被爆国なのに条約を批准しない日本から、核なき世界を求める声を世界に発信したい」

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